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澤木久雄キャスター
 
中澤志月キャスター
誕生日 10月21日
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誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県

番組の内容 澤木キャスター今週の総括 中澤キャスターの一言 取材記者の裏話


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番組の内容
6月7日(土) 「サリドマイド特集」

今週はサリドマイド特集。それだけで拒否反応を示す人がいてもおかしくない。かつて不妊症の治療薬として使われ、奇形児が生まれるという副作用が問題となった。 以来、国はこの薬を承認取消しにした。しかし、一方でサリドマイドは末期癌患者の治療に驚くべき効果をあげているという。県内でも沼津の病院の医師が個人輸入したサリドマイドを患者に投与している。
さて、この薬の効能はどれほどか。また副作用はないのか。しかし一度患者の立場になってみよう。癌進行を抑える効果があるとすればこれほど有り難いことはない。薬の「過去」などより、希望につながる 未来が欲しいのだ。国はこの事実にどんな反応をみせるているのか。ぜひ、見て欲しい特集だ。

これがサリドマイドという薬です。

この薬を使って治療を受けたガン患者の病状は、驚くべき変化を見せました。

ガンが小さくなって楽になるなどです。

(注:ただし、ガンの種類・症状によって、効かない場合もあります)

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では、なぜガンに効くのでしょうか。

もともと、ガンなどの組織は、新しい血管を作りながら成長します。

一方、サリドマイドには、血管が新しく作られていくのを止める、血管新生抑制作用(けっかんしんせいよくせいさよう)があります。

サリドマイドにあるこの働きが、ガン組織の成長を抑えるのです。

サリドマイドは、これまで簡単に治ることのなかった「末期」のガン患者にも希望を与えています。

(画像左上は投与前、左下は投与後です)
しかし、サリドマイドはおよそ40年前、薬害で大きな社会問題となりました。

このとき、サリドマイドは妊娠中のつわりを抑える薬として使われていました。

サリドマイドが持つ血管の成長を止める作用が胎児の成長に影響を与え、奇形児が生まれたのです。

(画像右上は投与前、右下は投与後です)
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サリドマイドは、現在国内では承認されていません。

すべて輸入品で、年間15万錠以上出回ります。

しかし、輸入して使うことは法律に違反していません。
今年1月東京では、サリドマイドに関するシンポジウムが開かれました。

この中で、かつてサリドマイドの薬害を受けた被害者達は、今の状況に対して不安を訴えました。

ところが、ガンでサリドマイドを必要とする人達もいるのです。
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医師の間でも、サリドマイドに対する見解は分かれています。

効果を容認する傾向がある一方で、慎重論も根強くあります。

ガン患者の注目を集めるサリドマイドですが、まだこれを扱う病院は少ないです。

未承認薬のまま、輸入して使われることがまだ続く見込みです。
スタジオで、このサリドマイドを使って治療を行っている沼津市にある愛鷹病院の羽田医師に話を伺いました。
(一部のみ抜粋)
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Q:サリドマイドの薬を使うことに対して、考え方が分かれ、使うことを躊躇する医師もいるのは、過去の薬害もあるからか?
A:そうですね。正しい使い方を知ってもらって、過去のデータを参照するなどして、間違った投与をしなければいい薬だと思う。

Q:現場などで、問題を抱えているか?
A:やはり副作用の面と過去の薬害が尾を引いていると思う。

羽田先生の問い合わせ先:愛鷹病院
  〒410-0875  055−967−3711
  沼津市今沢372−5


    【澤木キャスター今週の総括】
 今日のテーマはおそらくみんな関心があったのではなかろうか。羽田医師が行っているようなサリドマイド治療を求める患者はますます増えるものと予想される。
癌治療に絶対というものがない以上、少しでも治癒への可能性が認められるならば現場は様々な選択をするであろうし、例え未承認薬であろうと投与されることに躊躇しない患者がいて当然だ。
では国(厚労省)は何をすべきか。「過去」のある薬に対して現状では消極的な姿勢な国が、今後どんな態度を示すのか。確かに過去に発生した副作用の問題は大きい。
しかしながら生きたいと願い投与を受け、効果を得ている患者の実情にも目を向けてもよいのではないか。極論すれば「薬」はすべて(といっていいくらい)副作用との関連でその有用性が論じられるものではないか。
サリドマイドの副作用が、その他の抗がん剤などに比べどう違うのか。その中で比較優位のものをより多く使うという考えは素人すぎるであろうか。 もっと論議の俎上にのせてもよいように思うのだがいかがか。


    【中澤キャスターの一言】
 ”サリドマイド”。小さい頃によくニュースで話題になっていたので、名前や副作用のことは知っていました。
そして最近「あのサリドマイドが癌治療に。」という報道を知り、今日は興味深くお話を伺わせていただきました。 脳や胃のレントゲンで効果があんなに表れているのを見ると、今は未承認薬でも、使った方がいいのではないかと思ってしまいました。
逆に副作用があれだけはっきりと立証されているので、いけない使用法はわかっている訳だし。 そんな簡単なものではないですが、癌は身近な病気でもあります。
この先も賛否両論あるこの問題。注目ですね。


    【取材記者の裏話】
 国内で数十万錠が使われている薬は実は未承認。 サリドマイドを使ったがん治療には効果がみられる。 取材した患者たちの回復振りを見れば明らかだ。 「未承認薬であっても、その薬で回復できる見込みのある患者がいる以上、命を救うための使用を妨げるものはあってはならない」 使用する医療現場は声高に主張する。

しかしその一方で確実に人々の記憶に残っている、かつての薬害の歴史。 「2度の過ちを繰り返すことは決して許されない」 薬害の被害者たちの主張も理解できる。 被害者だけにしかわからない不安もある。 この声は決して軽んじられるものであってはならない。

サリドマイドに対する期待が高まれば高まるほど、不安もますます膨らむ。 両面の声が同時に増幅している。 この治療法に対する議論は、国内ではまだまだ少ない。

「すがる思いでサリドマイドの治療にかける医療現場」 「自分が被害を受けた薬が大量に輸入される事実にこの上ない不安を覚える被害者」 2つの強い思いをともに尊重し、それに応えられる方策を導き出すのは難しいだろう。 しかしこれだけの使用量の薬になっている以上、もうこの問題に背を向けてはいられない。 医療現場をはじめ、関係者で理解を深める活発な議論が期待される。




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