今ではすっかり有名になった県の裏金、プール金ですが、改めて、どういうものか説明いたしましょう。
A:「もう1台、パソコンが欲しいな。」
B:「でも、予算を請求して、パソコンが届くのは、来年度だよ。」
A:「そんなに待てないよ」
B:「じゃ、プール金を使いますか」
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「はい、空出張。」
「緊急な出費に備えて、普段から貯めなくっちゃね」
「領収書の1の字は、簡単に4に書きかえることができて、水増し請求ができる。」
「チリも積もれば、プール金。」 |
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実は、このプール金の存在は、今から7年前1人の男によって暴かれました。
服部寛一郎さんです。
当時県議会議員だった服部さんは、県がホテルに料金を水増しして支払っていることに気づきました。 |
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水増し分は、「預り金」として、ホテルにプールされ、使いまわされました。
その額は県庁の45の課でおよそ950万円にのぼりました。
「まだ、あるんじゃないか?」
しかし、この声を石川知事は、きっぱりと否定しました。 |
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ところが、昨年から今年にかけて、様々なところからプール金というものが出てきたのです。
県静岡財務事務所を初め、熱海・下田の財務事務所、沼津の財務事務所、そして、県と県教育委員会にも。
県と県教育委員会には、平成8年度に2億5000万円のプール金があったことがわかりました。
当時、石川知事は「(950万円以上)不自然なものはない」と言っていたため、この2億5000万は、この世に存在してはいけない金になったのです。 |
このような出来事が続き、知事は職員の処分に頭を悩ませました。
県民からの批判は、日々高まります。
しかし、調査は責任を問わないことを条件に職員から事情聴取したのです。
幹部203人を懲戒戒告や文書訓告することで、批判をかわそうとしました。 |
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県議会9月定例会は、このプール金問題を中心に審議されました。
真相を明らかにしてほしいところでしたが、結局、「公務員倫理の徹底」を求める決議が採択されただけでした。
つまり、公金のチェックは、職員の自覚に任せるしかないというのが結論だったのです。 |
知事に聞いてみると、
「県民の信頼を回復できるようにやっていきたい」
と話しました。 |
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さて、このプール金は何に使われたのでしょうか。
県の調査報告を見てみますと、パソコンやワープロ、オフィス用品が目に付きます。 |
交通事故の処理というものもあります。
議会への事故の報告はしたのでしょうか。
もみ消したのでしょうか。 |
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プール金はもともと私達の税金です。
職員に不正の意識はなかったのでしょうか?
プール金を自宅に保管した元職員は、次のように語りました。 |
平成8年度、2億5000万円の裏金が確認されていますが、6年後の昨年度末には、1億4000万円になっています。
この間に1億1000万円が使われた計算になります。
しかし、使い道がわかったのは、このうちおよそ6000万円です。
残り5000万円が何に使われたのか、実際にはわかっていません。 |
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7年前に、プール金問題を暴いた服部さんは、現在、県オンブズマンネットワークの代表幹事です。
プール金を自宅に持ちかえっていた3人を業務上横領の容疑で告発しました。真相が解明されないことに苛立ちを見せています。 |
この「プール金」は司法の裁きを受けることになるのでしょうか。
藤森克美弁護士は業務上横領にあたると話します。 |
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