<時代の空気を伝えるジャーナリズム>

「アクセス!静岡・土曜スコープ」は2001年4月にスタートし、只今3年目に入っています。

月〜金のSBSテレビ夕刊では伝えきれない「ニュース」や「企画モノ」をもう一度時間をかけてじっくり伝えようとするSBSの報道特集です。静岡に関するニュース・出来事を詳しく紹介したり、ニュースをヒューマンドキュメンタリーにしたり斬新な切り口で特集を制作しています。

これまで放送してきたものには「静清合併までのドキュメント」「松菱自己破産の日・ドキュメント」「大道芸人の人生」「アフガン現地リポート」「大物中学生力士の挑戦」などがあり、政治・経済・話題・スポーツ…様々なジャンルにカメラが鋭く、時に優しく入り込んできました。放送は生。スタジオゲストに森田実さん(政治評論家)、松木安太郎さん(サッカー解説)、山本昌邦監督など第一線で活躍する方を招いて「今」を熱く語ることもしてきました。

今後も土曜スコープは「静岡の今」にこだわり、SBS報道班が総力をあげ時代を鋭く斬っていきます。みなさまの温かいご支援をお願い申し上げます。

土曜スコープ プロデューサー水鳥誠
 



毎週土曜日 18:00〜18:30

澤木久雄キャスター
誕生日 10月21日
血液型 A型
出身地 浜松市
中澤志月キャスター
誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県






番組の内容
10月18日(土)「調査もおざなり?県プール金問題を暴く」

次回はえっそれって何?という県のプール金問題。 だいたいプール金という言い方するとお金を一ヶ所に集めておくことをイメージしてしまってその性格や事の本質を見落とすことになりかねない。ここは「裏金」とはっきり言った方がいい。

でも今の財政難の時代、お金を使えない状況でいかに交渉するか、人と付き合うか、この点で役人は実に下手だといえる。金で地方(自治体)を縛ってきたツケが今頃になって回ってきたといっていいだろう。 結果を出さないと給料をもらえない民間との違いはこの辺の交渉事での姿勢に表れるのだ。 裏金問題を整理していく。


今ではすっかり有名になった県の裏金、プール金ですが、改めて、どういうものか説明いたしましょう。

A:「もう1台、パソコンが欲しいな。」
B:「でも、予算を請求して、パソコンが届くのは、来年度だよ。」
A:「そんなに待てないよ」
B:「じゃ、プール金を使いますか」
「はい、空出張。」
「緊急な出費に備えて、普段から貯めなくっちゃね」
「領収書の1の字は、簡単に4に書きかえることができて、水増し請求ができる。」
「チリも積もれば、プール金。」
実は、このプール金の存在は、今から7年前1人の男によって暴かれました。

服部寛一郎さんです。 当時県議会議員だった服部さんは、県がホテルに料金を水増しして支払っていることに気づきました。
水増し分は、「預り金」として、ホテルにプールされ、使いまわされました。 その額は県庁の45の課でおよそ950万円にのぼりました。

「まだ、あるんじゃないか?」

しかし、この声を石川知事は、きっぱりと否定しました。
ところが、昨年から今年にかけて、様々なところからプール金というものが出てきたのです。 県静岡財務事務所を初め、熱海・下田の財務事務所、沼津の財務事務所、そして、県と県教育委員会にも。 県と県教育委員会には、平成8年度に2億5000万円のプール金があったことがわかりました。

当時、石川知事は「(950万円以上)不自然なものはない」と言っていたため、この2億5000万は、この世に存在してはいけない金になったのです。
このような出来事が続き、知事は職員の処分に頭を悩ませました。 県民からの批判は、日々高まります。

しかし、調査は責任を問わないことを条件に職員から事情聴取したのです。

幹部203人を懲戒戒告や文書訓告することで、批判をかわそうとしました。
県議会9月定例会は、このプール金問題を中心に審議されました。

真相を明らかにしてほしいところでしたが、結局、「公務員倫理の徹底」を求める決議が採択されただけでした。 つまり、公金のチェックは、職員の自覚に任せるしかないというのが結論だったのです。
知事に聞いてみると、

「県民の信頼を回復できるようにやっていきたい」

と話しました。
さて、このプール金は何に使われたのでしょうか。

県の調査報告を見てみますと、パソコンやワープロ、オフィス用品が目に付きます。
交通事故の処理というものもあります。

議会への事故の報告はしたのでしょうか。 もみ消したのでしょうか。
プール金はもともと私達の税金です。 職員に不正の意識はなかったのでしょうか?

プール金を自宅に保管した元職員は、次のように語りました。
平成8年度、2億5000万円の裏金が確認されていますが、6年後の昨年度末には、1億4000万円になっています。

この間に1億1000万円が使われた計算になります。

しかし、使い道がわかったのは、このうちおよそ6000万円です。 残り5000万円が何に使われたのか、実際にはわかっていません。
7年前に、プール金問題を暴いた服部さんは、現在、県オンブズマンネットワークの代表幹事です。

プール金を自宅に持ちかえっていた3人を業務上横領の容疑で告発しました。真相が解明されないことに苛立ちを見せています。
この「プール金」は司法の裁きを受けることになるのでしょうか。

藤森克美弁護士は業務上横領にあたると話します。


   【澤木キャスター今週の総括】
以前に外務省をめぐるプール金問題というのがあったけど、今回は静岡県。全部で2億5千万円といわれてもねえ。一挙に大金を溜めるわけにはいかないだろうから、領収書を書く時などに何千円単位とか、数万円単位でお金を水増しして膨らましていったんだろうな。それにしても40年前からあったというのだから、もう完全に慣習化していたということじゃあないの?それに一部の人間だけがのしたこととは思えないから庁内で暗黙の了解の下で行われていたと・・・。むしろプール金の担当を任された人がかわいそうにも思えてくる。個人より組織の問題ではないのか。



   【中澤キャスターの一言】
今夜は日本シリーズ第1戦! 今年は日本中がかなり盛り上がっているなーと感じているのは私だけでしょうか?
やはり阪神フィーバーが大きな原因!?18年ぶりのリーグ優勝は大きかったですね。18年分の喜びが爆発しましたからね。

でも、もし阪神が日本一になったとしても、道頓堀川には飛び込まないで下さいネ!そんな喜びの表現方法は選手達はもちろん、誰もうれしくないですよ。私はそんな悪いニュースを読まないよう願っています。

さて、短期決戦は初戦が大事だと言われています。
さあ果たして第1戦は、どちらに軍配があがるのでしょうか?私としてはやっぱり7戦最終戦までもつれ込んで、拮抗した試合がみたい!!なんせ日本一ですからね。

このあとプレイボール!!!



   【取材記者の裏話】
いったい誰に責任があるのでしょう。2億5000万円もの税金をため込んだことへの納税者への不信感は、容易に消えるものではありません。「正直に言えば、責任は問わない」、免罪符を与えた調査で、プール金の実態は、ようやく浮かび上がりました。しかし、一方では、責任の所在を曖昧にしました。

プール金を保管し続けた職員の苦しい胸の内を聞きますと、ある意味では組織の被害者です。知事をはじめ県幹部も、「県民の批判は承知のうえ」と、今回の対応の難しさを素直に認めています。

しかし、取材を重ねても、釈然としない気持ちは収まりません。どのように税金が使われたかは、同時に県が県民のために何をしたのかという重要な判断材料です。この部分を裏切られた県民の気持ちは、どうすれば和らぐのでしょうか。「信頼回復に全力をあげたい」という知事のコメント。痛みを伴っても目に見えるかたちで、この対策を打ち出してほしいものです。

取材:伊藤充宏




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