11月29日、木下大サーカスが4年ぶりに静岡にやってきました。
この「木下大サーカス」は、創立は1902年。世界の猛獣ショーと、手に汗握るダイナミックな技を繰り広げ、いまや年間120万人の観客に興奮と感動を与えています。
世界の3大サーカスの1つと言われています。 |
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これは、静岡の前に、高崎で行われた公演の様子です。
会場を沸かせる演目の1つに「つりロープショー」というものがあります。天井から吊るされた一本のロープに上り、高さ12メートルのところで演技をします。 |
見事なロープショーを疲労したこの女性は数原もときさん。静岡市出身です。
もときさんは、4年前静岡市の駿府公園で、木下大サーカスが公演されたとき、アルバイトとして参加しました。すっかりサーカスの虜となり、そのまま入団を決めました。 |
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もときさんは、サーカスを知っていくうちに、心、奪われる演目と出会います。
日本のサーカスならではの「古典芸」でした。
木下大サーカスが誇る伝統芸。アレンジした足芸など、世界の中の日本をアピールするために、受け継がれてきたものです。 |
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彼女が今練習しているのは古典芸の中で、渡り芸の1つ、「青竹渡り」です。
半年前に始めましたが、そう簡単にマスターはできません。直径15センチほどの青竹の上を、バランスをとりながら歩きます。
一説には、空中ブランコより難しいといわれています。今この技をこなせるのは、先生でもある児島江痢子さん、ただひとりです。 |
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夜明け前の朝5時、寝静まったサーカス会場の敷地と、ガランとしたテントの中で、週に5日、もときさんは欠かさず早朝練習を行っています。
団員は公演以外の時間を使って、自由に練習をしているのですが、若手のもときさんにとって、舞台を貸し切れるのは、早朝しかありません。先生でもある児島さんにお願いして、ワンツーマンで指導を受けています。 |
| 先生が座るところには、指導中寒くならないように、ヒーターを置いて、気を遣います。 |
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朝の練習が終われば、今度はサーカス団員の象徴とも言うべき、あの顔に変わる瞬間。
このメイクにかかるのはおよそ15分。
口を大きく描くのは、彼女がいろいろ試してのこと。 |
2人一組で繰り広げられる、肩芸「はね出しバンブーショー」。
もときさんは土台を務め、9メートルの青竹の先で、相手が演じます。
肩にかかる重みはざっと60キロです。彼女が7ヶ月間稽古を重ね、唯一取得した古典芸です。 |
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肩がその大変さを物語っています。 |
舞台の中で自分の出番が終わっても、休む暇はありません。公演が行われている間、団員40人は、舞台以外でも仕事を抱えているのは当たり前です。
もときさんは、スポットライトを担当しています。ステージを盛り上げる重要な演出とあって、決して気は抜けません。 |
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いよいよ静岡に木下大サーカスの一団がやってきました。テントの設営は自分たちで全て行います。
作業着で泥だらけになりながらやります。
サーカス一団の引越しは並ではありません。 |
| 宿舎・売店のコンテナなどを積んだ大型トラック80台を連ねて全国を移動し、新たに巨大なテントを築きます。 |
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1年に数回あるというこの作業、立ち上げるだけでなく、テントを磨き上げることも大切な作業の1つです。
もときさんにとって、この作業は苦には感じません。もときさんにとって、テントは魔法のテント。
客が集まり、みんな笑顔になって帰っていく、それが喜びになるからと語ります。 |
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今月、静岡公演をちょうど前にして、誕生日を迎えた彼女。
「人を笑わせたい!」
その気持ちを持ち続けて、出会ったのが、たまたまサーカスでした。そして、サーカスの魅力という魔法にかけられた彼女にはみんなを元気にしたいという熱い気持ちが芽生えてきました。4年のときを経て、今度は彼女がみんなに魔法をかけ始めています。 |
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