昨年12月、熱海市に酒の小型ディスカウントショップがオープンしました。以前は、この店では酒を扱うコンビニでした。これまでは、町の酒屋さんが、酒を扱うコンビニエンスストアに変わるのが時代の主流でした。
店の売り場面積は、わずか20坪。しかし、「毎日が激安!」を謳い文句に客を集め、売上は2.5倍にアップしました。
店の名前は「ぷちショップ」。酒のディスカウントを展開する全国チェーンです。 |
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このお店、熱海市の「ぷちショップ熱海来宮店」の店長は、加藤祐孝さん、祖父から続く酒屋の3代目、若旦那です。以前のコンビニから、なぜ変えようと思ったのでしょうか。1つには、熱海への観光客の減少から、酒の需要も減り、配達先の支払いが滞るなど、経営に響く自体が続いたこと、大手コンビニも増え、酒販売の自由化は目前に迫ってきたことがあります。
もう1つには、この「ぷちショップ」が今のままの店舗で、業態が変えられることにあります。コンビニエンスストアから変えようとしたとき、社長である父との間は大変だった、しかし、店をつぶすわけにもいかないと、色々大変な当時を若旦那は振り返ります。 |
さて、売上を大きくしたポイントはいくつかあります。
(1)小さい店舗をそのまま使うため、従業員も少なくてすみます。 人件費や店作りに経費をかけないため、ディスカウント価格が可能となりました。
(2)ばら買いする客を増やすよりも、客が1回に購入する額を上げることを重視します。 店では箱売りが基本となります。
(3)「ぷちショップ」本部と全国の酒屋同士をメールなどで結ぶネットワークがあることです。問屋との交渉方法、製品の価格情報など、全員が持っている情報を交換し合うことで、より売り上げることが可能となりました。
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このようなディスカウントチェーン店に加盟する時、よく突き当たるのが地域の同業者との問題です。組合のしがらみも大きいのが現実です。
また、自分の店がこのようなチェーン店にして、利益を上げることで、地域の他の店をつぶしてしまうという問題点を指摘する人もいます。しかし、客が望むという視点から変えようとする人もいます。
このお店、今や売上はかつての10倍というが、当初はとことん経費削減する本部の提案に戸惑ったそうです。酒屋(現在ではコンビニの方がイメージしやすいでしょう)に必ずある製品を冷やしておく保冷庫がありますが、それを全部なくすということに、かなり驚いたそうです。 |
本部から開発担当者が様子を見にやってきました。
1日の売上は、以前の2.5倍にも伸びたというのに、店内を見て、開発担当者の顔が険しくなりました。
店舗の中にかなりの問題点があるようです。 |
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ビールのケースの積み具合が低すぎるといいます。
そして、製品の各々の高さがバラバラとなっている並べ方にも指摘を受けました。店は再び振り出しに戻ったかのよう。
どうすればよいか、家族は混乱しました。 |
厳しい指摘を受けてから2週間が経ちました。店はどうなったのでしょうか。
まず、目に飛び込んでくるのは大きく書かれた値段。以前にはなかった演出で、激安をイメージさせます。 |

改善前 |

改善後 |

改善前 |
そしてボリューム感を出すために、平らにするよう指示されたコーナーは、フラットになり、確かに量感が増しました。 |

改善後 |
加藤さんは、いつも元気で前向きに仕事に励んでいます。しかし、決して1人の力ではないと改めて知るひとときがあります。
それは家族の存在です。 |
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ピンチだからこそ、チャンスに変える!
酒屋のプライドを胸に加藤さんが選んだ挑戦は、これからも続きます。 |