<時代の空気を伝えるジャーナリズム>

「アクセス!静岡・土曜スコープ」は2001年4月にスタートし、只今3年目に入っています。

月〜金のSBSテレビ夕刊では伝えきれない「ニュース」や「企画モノ」をもう一度時間をかけてじっくり伝えようとするSBSの報道特集です。静岡に関するニュース・出来事を詳しく紹介したり、ニュースをヒューマンドキュメンタリーにしたり斬新な切り口で特集を制作しています。

これまで放送してきたものには「静清合併までのドキュメント」「松菱自己破産の日・ドキュメント」「大道芸人の人生」「アフガン現地リポート」「大物中学生力士の挑戦」などがあり、政治・経済・話題・スポーツ…様々なジャンルにカメラが鋭く、時に優しく入り込んできました。放送は生。スタジオゲストに森田実さん(政治評論家)、松木安太郎さん(サッカー解説)、山本昌邦監督など第一線で活躍する方を招いて「今」を熱く語ることもしてきました。

今後も土曜スコープは「静岡の今」にこだわり、SBS報道班が総力をあげ時代を鋭く斬っていきます。みなさまの温かいご支援をお願い申し上げます。

土曜スコープ プロデューサー水鳥誠
 



毎週土曜日 18:00〜18:30

澤木久雄キャスター
誕生日 10月21日
血液型 A型
出身地 浜松市
中澤志月キャスター
誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県






番組の内容
1月24日(土)「狙え!アテネの星・バスケット永田睦子」

次回はアテネを目指す女子バスケットにスポットを当てる。
今、アテネ五輪出場を賭けた女子のアジアバスケボール大会が仙台市で行われている。日本チームには地元シャンソン化粧品の永田睦子がメンバー入りしている。このところシャンソンは国内王座から見放されている。
それだけに永田にとっては勝つことの喜びや達成感をこのアジア予選で得たいはずだ。アテネへの切符は3枚。韓国、中国はまず順当に手に入れるだろう。そうなると3枚目を日本と台湾で争うことになる。今これを書いている時点で結果は出ていない(19日現在)が、日本は何としても3位以内を確保したい。またその力はあると信じたい。
ベテランの永田に対する期待も大きいはずだ。何とか番組では永田の笑顔を伝えることができたらと思う。


先週、宮城県仙台市で女子バスケットのオリンピックアジア予選が行われました。日本は準決勝で強豪・韓国と対戦。

韓国絶対有利という大方の予想を覆し、再延長の末、日本が劇的な勝利を収めました。

日本代表でシャンソン化粧品の永田睦子選手のプレーも輝いていました。

アトランタ以来2大会ぶりのオリンピック行きを実現した日本代表。

初めて自分の手で、オリンピックチケットを勝ち取った静岡・シャンソン化粧品のエース永田選手の戦いの奇跡を追いました。
1996年のアトランタオリンピック。日本は、モントリオールオリンピック以来、20年ぶりとなる世界の桧舞台・オリンピック出場を果たしました。

この時、永田選手は日の丸をつけて、世界の舞台で戦っていました。成績は、7位入賞。ゴールを決めて永田選手もガッツポーズを見せました。

永田選手は、「オリンピックはまさか出られるとは、思っていなかった。もう1度出たい。」と語っています。
永田選手は長崎純心高校から、当時の日本リーグのシャンソン化粧品に入社しました。当時は20年に1人の逸材と言われたそうです。

元シャンソン化粧品監督、中川文一さんは、「中学生でバスケットのゴールを両手で握る選手がいる」という噂を聞いたり、永田選手が長崎純心高校1年の時に、実際にプレーを見て、パワー・スピードがあり、すごい選手であったと話しました。

永田選手の持ち味は、力強く・出足の早いプレー。社会人1年目から日本代表候補に、名を連ねました。その後ずっと、名前が消えたことはありません。現在のWリーグでは、6年連続8回目のリーグベスト5に選ばれるなど、永田は日本を代表する選手になりました。
1999年、静岡市でオリンピック予選が開催されました。この大会では、日本のユニフォームに身を包んだ永田選手の姿がコート上にありました。

アトランタのオリンピックでは、本選から代表入り。初めてのオリンピック予選でした。

アジアの強豪と戦う予選リーグ。永田は日本の主力としての活躍を見せ、5チームで戦った予選リーグを日本は「首位」で突破し、決勝トーナメントに進みました。
2大会連続のオリンピック出場を賭けた韓国との決勝戦。
この時のオリンピック出場枠は1つ。台湾との準決勝で、永田選手は足首を痛めていました。しかし、永田選手は平静を装って、ファイナルに先発出場しました。

足の痛みを押しながらも、ディフェンスも含め、チームに貢献。しかし、わずか3点の差で、シドニーオリンピックの夢が消えてしまいました。
永田選手のニックネームは「ミラ」、奇跡を意味する「ミラクル」からつけられました。

普段はひょうきんな一面を見せますが、コートに入ると表情は一変します。チームメイトであるシャンソン化粧品の三木選手は「コートに入ると誰にも負けないぐらい一生懸命。しかし、コートを離れると、料理やお菓子作りが得意で、女の子らしい一面があります」と話します。

また、元チームメイトで日本代表でも活躍した加藤貴子さんは、「ゴールを決める勢い、そのさまが人と違います」と語ります。
仙台でアジア選手権が開催されるため、全日本選手権は開催が早まり、勝ち進む選手達に年末年始の休みはありませんでした。

永田選手は、「年末の紅白歌合戦を見て、みかんを食べたりする、一般的な正月に憧れます。」と語ります。
年が明けて、1月8日日本代表の直前合宿に取材カメラが入りました。

ジャパンエナジーの浜口、シャンソン化粧品の永田など、日本のトップメンバー12人がまもなく始まるオリンピック予選に備えていました。

永田選手と同じ、日本代表である、ジャパンエナジーの浜口選手は「永田選手は奇跡的ですよね。こんなボールが取れる。ここから、そこまで走れるか。あそこから、もうあんなところまでいる」と高く評価しています。
仙台で行われたアテネオリンピックアジア予選。オリンピックへの枠は2つ。

永田選手は、「1996年のアトランタオリンピックでは、先輩達につれていったという思いが強いので、今回は自分たちの力でどうしても勝ちたい」と語ります。

この日は韓国との準決勝戦。勝てばアテネへ、負ければ翌日の3位決定戦。前回シドニーへの道を阻んだ韓国に勝って、チケットを手にしたい日本。

応援スタンドには、永田選手のお母さん、弘美さんの姿も。 「ケガをしないように。(韓国を下して、アテネに)行ければいいですけど、祈っているだけです。」と弘美さんは話しました。
試合は韓国絶対有利と見られたものの、第1クォーターから、スピードあるプレーの日本は観客の声援を味方につけ、互角の戦いを見せます。

試合は延長でも決着はつかず、再延長へ。

この時を永田選手は「次の日の3位決定戦に賭けるつもりでいた。勝ち負けを意識するようになって、体が固くなってしまうのではと思い、目の前のことに集中するようにした」と振り返ります。
再延長では、日本・韓国ともに得点は65点。

永田選手はジャンプシュートを決め、日本の攻撃に火をつけました。

試合は81-72で、日本が勝利、2位以上が確定し、オリンピックへの切符を獲得しました。
試合終了後、永田選手は、「試合が最後までわからない状態だったので、韓国が放ったシュートがリングをくぐるまではディフェンスをがんばっていた。」と語りました。
予選終了後、永田選手を取材した際、番組からお祝いをプレゼントしました。

特にイチゴで作った、選手5人の顔がお気に入りのようで、記念写真を撮ってからいただくと話していました。

   【澤木キャスター今週の総括】
いやあ、バスケット女子の韓国戦には感動した!(小泉首相ならずともこう言うだろう)丁度僕はこの日BSで試合開始直後から見始めたのだが、少しだけ見て一旦消した。そして何分か経ってから見直すと、いつのまにか大激戦を展開しているではないか。

日本チームにこんな粘りがあったとは正直驚いた。効果的な3ポイントシュートが気持ちいいほどに決まっていく。この日の流れは絶対に日本だと確信した。再度の延長の末に韓国を破った日本は確実に一皮剥けたと信じている。今回、永田選手は1試合平均で15点くらい得点を挙げている。チーム2番目の得点だ。やはり永田は外せない。9年めといえばこの世界では長い。彼女が言っていた。「勝ち負けを意識しないでゲームを始めて、接戦になり今度は勝負を意識するようになると負けることが多いという。とにかく目の前のプレーに専念すること。

なかなか重みのあることばだとは思わない?なぜあんなに力が出せたのか。一度メンバーでじっくり考えてみてもらいたい。



   【中澤キャスターの一言】
やりました!アテネオリンピック出場決定!
かなり難しいとみられていた女子バスケットボールですが、なんと韓国を破り出場権獲得です!

準決勝・再延長残り3分での3ポイントシュートは本当に興奮しました。永田選手の活躍もチームの勝利に貢献していましたね。試合終了後のインタビューでの高揚ぶりが物語っていたと思います。アテネオリンピック本番でも、是非がんばって欲しいです。私たちもまた見る楽しみが増えましたよね。

それにしても、永田選手が料理やお菓子作りが得意だとは知りませんでした。三木選手が言っていたように、意外と女の子らしいのですね。(永田選手ごめんなさい…)

インタビューでのとても素直な受け答えが印象的で、試合以外の素顔が垣間見られ、親近感が湧きました。オリンピックでの活躍、楽しみにしています!



   【取材記者の裏話】
アテネ五輪への出場権を獲得した女子バスケットボール日本代表。アジア地区予選は杜の都・仙台で行われました。

大会期間中も雪の降った仙台。今回、取材したシャンソン化粧品の永田睦子選手は「雪だるまを作りたかった」と仙台アジア選手権(五輪予選)を振り返りました。チームメイトの江口真紀選手は、身長10センチほどの雪だるまを作ったそうで「羨ましかった」と永田選手。五輪切符を手にしたこと、準決勝で韓国に再延長にまでもつれ込む歴史に残る名勝負に勝ったこと、あいにく仙台名物の牛タンを時間の都合で食べられなかったこと以上に、記憶に残った出来事だったようです。

断然、韓国が有利という戦前の大方の見方を覆した準決勝・韓国戦。予選リーグで大敗した隣国チームとの再戦に、「ここでやらなくて、どこでやるんだ」という強い気持ちで臨んだ永田選手ら日本代表。第1クォーターから、勢いを感じさせるプレーの連続で、見るものを圧倒した日本。予想外の延長、再延長ではワンゴールごとに背筋がゾクゾクする接戦となりました。

点を取るだけがバスケットじゃない!永田選手は、リバウンドなど守備を重視して戦うスタイルに切り替え、攻撃では周りの選手を活かすプレーを見せました。チャンスには、もちろんシュートに行った永田選手。15得点18リバウンドと「ダブルダブル」を重要な一戦で記録して、見事、初めて自分の手で五輪切符を勝ち取った「ミラ」永田。

所属のシャンソン化粧品に戻った今、リーグファイナルで、またまたミラクルを見せて欲しいと思って止みません。

取材:吉本寿




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