<時代の空気を伝えるジャーナリズム>

「アクセス!静岡・土曜スコープ」は2001年4月にスタートし、只今3年目に入っています。

月〜金のSBSテレビ夕刊では伝えきれない「ニュース」や「企画モノ」をもう一度時間をかけてじっくり伝えようとするSBSの報道特集です。静岡に関するニュース・出来事を詳しく紹介したり、ニュースをヒューマンドキュメンタリーにしたり斬新な切り口で特集を制作しています。

これまで放送してきたものには「静清合併までのドキュメント」「松菱自己破産の日・ドキュメント」「大道芸人の人生」「アフガン現地リポート」「大物中学生力士の挑戦」などがあり、政治・経済・話題・スポーツ…様々なジャンルにカメラが鋭く、時に優しく入り込んできました。放送は生。スタジオゲストに森田実さん(政治評論家)、松木安太郎さん(サッカー解説)、山本昌邦監督など第一線で活躍する方を招いて「今」を熱く語ることもしてきました。

今後も土曜スコープは「静岡の今」にこだわり、SBS報道班が総力をあげ時代を鋭く斬っていきます。みなさまの温かいご支援をお願い申し上げます。

土曜スコープ プロデューサー水鳥誠
 



毎週土曜日 18:00〜18:30

澤木久雄キャスター
誕生日 10月21日
血液型 A型
出身地 浜松市
中澤志月キャスター
誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県






番組の内容
2月21日(土)「満開!伊豆ブランド河津桜の魅力を堪能」

東伊豆地方の早春の風物詩、「河津桜まつり」が今月10日に始まった。すでに春の訪れを待ちわびたかのように大勢の観光客が押し寄せている。河津桜は「緋寒桜」と「早咲き大島桜」の交配種といわれる。

今年は例年に比べて少し開花が遅れているというのだが、咲き始めの桜のピンクと河津川の辺に咲き始めた菜の花の黄色がなんともいえぬ春の装いを感じさせてくれる。今でこそ有名になった「河津の桜」だが、これまで地元ではいったいどんな活動をしてきたのだろうか。これは町おこしという点でも興味深いテーマである。次回は現地から中継を交えて「河津桜」の魅力をお伝えしたい。


今回の土曜スコープは、河津町で10日から始まった「河津桜まつり」の会場から生中継でお伝えしました。
この「河津桜まつり」には100万人を超える人々が訪れる県内でも最大級のまつりです。

なぜ、これだけの規模までになったのか、その魅力、まつりの現状を追いました。
まつりを控えた2週間前。

河津町の観光協会長たちが、キャンペーンのために東京に向かいました。この画像は渋谷区役所を訪れたときのもの。

関東方面の客が大半を占めるだけに、東京は重要な戦略ポイント。アピールにも熱が入ります。
他にも鉄道会社などをまわりました。訪問先の受けはどこも上々。 知名度が高まったと思えた河津桜。

しかし、大都会の人ごみを目の当たりにすると、自信も揺らぎます。(画像は車内での会話です。)
そもそも、河津桜の始まりは昭和30年。町内に住む飯田勝美さんが河津川沿いで偶然みつけました。
 
その後、苗木は町内各地に植えられるようになりました。当時、関わった人たちは、まつりなど全く意識せず、「早く咲く桜らしい」ということで、植えていたと話します。
この画像は1984年のニュース画像です。
「河津桜まつり」はまだ始まっていません。
小さなトピックスでした。
そして91年に「河津桜まつり」が始まり、テレビなどで報道され始めると、人では倍増していきました。

そしてついに5年前から、100万人を超える一大まつりに成長したのです。ちなみに、グラフの背景の画像は1994年のものです。
まつりを1週間前に控えた今月3日。準備に町中が大忙しです。駐車場の整備に、垂れ幕などやることがさまざまあります。

観光協会では、ひっきりなしにかかってくる電話の対応に追われていました。その内容は、花の咲き具合の問い合わせ。1日に300本以上はかかってきます。
まつりが始まり、早くも車が大混雑。用意した駐車場の外にもバスがあふれました。しかし、お客さんが沢山来ると共に、町の支出はどんどん膨らみます。

交通整理には1000万円。
臨時トイレ30台には500万円。
看板の作成から設置が500万円。
合わせてなんと、4000万円。

ところが、まつりの経済効果はなんと350億です。
当然、河津桜はこの時期、伊豆の観光のメインになります。周囲への効果は抜群。

例えば、いちご狩り。伊豆長岡町では、いちご狩りと河津桜がセットになった団体客が多いそうです。

去年はいちごがなくなるほどの盛況ぶりで、後半は予約客のみの対応でした。
350億円の経済効果といっても、河津町に落ちるのはわずか6%。

収入と言えば、駐車料金や、河津桜育成基金。絵葉書1枚100円分売上、これが主な収入源となります。

   【澤木キャスター今週の総括】
今日は賀茂郡河津町からの中継だった。夕景の桜並木はどうでしたか?それにしてもこの桜まつりがここまで成長することになるとはだれも思わなかったのでは。すべての成功の陰には人知れず苦労が存在する、これは定説である。

伊豆の東海岸は幸か不幸か東京圏になっている。当然、関東方面からの誘客が大事になる。関係者の東京詣でが始まるのだ。成功を収めることになったこの桜まつり、継続していくにはさらなる努力が求められることになるがこの町を何で売っていくか、おそらく桜を中心に特産のバラやカーネーションなど「花」が中心になるのだろう。

地域にあるものをどうやってブランド化するか、河津はひとつの成功例と思うけど、他がすぐに真似しても成功するとは限らない。その土地の風土や人間性が物を言うからだ。その点で河津は河津らしくやってここまで来たというべきだろう。来年以降どう継続し、変化していくか楽しみだ。



   【中澤キャスターの一言】
春到来!きれいでした〜、河津桜。2年ほど前に来たことがあったのですが、その時にはぜんぜん咲いていなかったので、今回とてもうれしかったです!梅のように色が濃くて、枝が低いのでとても近くで楽しむことができます。
今日は最高気温がなんと20度まで上がったので、とても良いお花見日和でした。川原でござを敷いて、お弁当を食べている人たちがとっても羨ましかったです。気持ちよかったでしょうね〜。

そして桜だけでなく、出店がまた楽しかった!雛のつるし飾りや野菜などの地場産品がずら〜っと並んでいて、目移りしてしまいました。VTRにもありましたが、さくらソフトクリームは、ほんのりさくらの風味があって美味。他にはみかんソフトクリームもあったので、どちらか試してみてはいかがでしょうか?

一日外にいて風に当たっていたせいか、のどがピリピリ、鼻がつまって、目がはれぼったい。う〜ん、これって花粉症!?とうとう許容量を超えたのか!?、…まさかね。まだ風邪気味だと信じている私がいます。



   【取材記者の裏話】
きょうは河津町から全編中継で、河津桜の話題を取り上げました。今年14回目を迎えた河津桜まつりは、今や、県内のイベントの中では大道芸ワールドカップ、静岡まつりに次ぐ3番目の人出を記録する一大まつりとなっています。

2月10日から3月10日までの1ヶ月間に、まつりを訪れる観光客は100万人を超えます。私達も河津町には何度も取材に通いましたが、花が咲く前、また1分咲き程度の頃からすでに遠方から桜を見に来ている方が多かったのには驚きました。でも、これほどになるまでには関係者の陰の努力があったことはいうまでもありません。

今から30年程前、地元の若手農家5人が河津桜の苗を500本育て、植えました。その一本が、河津バガテル公園正面横の桜です。お話を伺ったカーネーション農家、吉田重好さんは、「当時は早く咲く桜だな、という程度の認識しかなく、大きなイベントになるとは夢にも思わなかった。」としながらも、「たくさんの人たちが桜の前で写真を撮ったりしている姿を見るとうれしくなる」とその喜びを話してくれました。現在町内には8000本の桜があるそうです。

また、観光協会の事務局をはじめ、河津町役場の職員などが営業努力を続けてきたことも大きな要素です。旅行代理店や自治体、またマスコミなど、「河津桜」の苗木を持って「河津桜の魅力」を売り込みました。そのかいあってか、3000人の人出しかなかった第一回目のまつりからは考えられないくらいの伸びをみせ、5年前には100万人を記録するほどになりました。

「河津桜がなぜ全国ブランドになったのか」−

それは、花びらが大きく、濃いピンク色をした花そのものの魅力はもちろんですが、地元の桜を愛し、育てた気持ち、郷土愛も大きいのではないでしょうか。しかし、河津町には大きな悩みがありました。まつり開催で、伊豆を中心に県内への経済波及効果が350億円と大きいわりには、河津町におちるのはこのうちわずか6%にすぎないんです。ゴミ処理や簡易トイレの設置など管理費は総額4000万円かかりますが、宿泊は下田市、東伊豆町など、近隣の市町村が大半を占めています。県からの補助金も今年ゼロになり、収入源といえば、駐車場代と出店者からの協力金、そして今年から始めた一枚100円の絵葉書・・・といったところです。

その打開策があるのか、関係者は模索中ですが、これからが見頃の河津桜まつり、皆さんも伊豆の春を満喫しに出かけてみてください。河津桜まつりは3月10日までで、会場には無料の足湯もありますよ。

取材:久保山 寿子




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