<時代の空気を伝えるジャーナリズム>

「アクセス!静岡・土曜スコープ」は2001年4月にスタートし、只今3年目に入っています。

月〜金のSBSテレビ夕刊では伝えきれない「ニュース」や「企画モノ」をもう一度時間をかけてじっくり伝えようとするSBSの報道特集です。静岡に関するニュース・出来事を詳しく紹介したり、ニュースをヒューマンドキュメンタリーにしたり斬新な切り口で特集を制作しています。

これまで放送してきたものには「静清合併までのドキュメント」「松菱自己破産の日・ドキュメント」「大道芸人の人生」「アフガン現地リポート」「大物中学生力士の挑戦」などがあり、政治・経済・話題・スポーツ…様々なジャンルにカメラが鋭く、時に優しく入り込んできました。放送は生。スタジオゲストに森田実さん(政治評論家)、松木安太郎さん(サッカー解説)、山本昌邦監督など第一線で活躍する方を招いて「今」を熱く語ることもしてきました。

今後も土曜スコープは「静岡の今」にこだわり、SBS報道班が総力をあげ時代を鋭く斬っていきます。みなさまの温かいご支援をお願い申し上げます。

土曜スコープ プロデューサー水鳥誠
 



毎週土曜日 18:00〜18:30

澤木久雄キャスター
誕生日 10月21日
血液型 A型
出身地 浜松市
中澤志月キャスター
誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県






番組の内容
3月6日(土)「これが自衛隊だ!県内自衛隊員に密着」

次回は、注目の「自衛隊」だ!陸自や海自、空自とやたら短縮ことばがメデイアに登場するが、陸上自衛隊の駐屯地が実は県内に3ヶ所もあるという事実はあまり知られていない。そのひとつ御殿場市にある駒門駐屯地。ここは国内中で戦車の保有台数が2位なのだそうだ。

いったいどんな訓練が毎日展開されているのだろうか、大変に興味深い。自衛隊についてあまりに知らないことが多いという現実。少しだけ中に入ってその素顔を覗いてみることにする。


イラクに派遣された陸上自衛隊に注目が集まっています。しかし、私たちは自衛隊をどれほど知っているのでしょうか。

今回、土曜スコープでは、御殿場市にある駒門駐屯地を取材することができました。ここには、第1機甲教育隊という戦車部隊員になるための教育部隊があります。20代の若い隊員たちが住み込みで訓練を受けています。

今回取材をさせてもらったのは、陸士長と呼ばれる階級の方々です。昔で言うと、上等兵。陸曹という軍曹クラスの階級を目指しているので、陸曹候補生、または陸曹候補学生と呼ばれます。彼らは、全員、戦車部隊に配属が決まった精鋭たちです。
駐屯地の朝は6時に始まります。朝は時計との勝負。寝ぼけている暇などありません。

営舎と呼ばれる宿舎の前にダッシュで集合します。朝の点呼がです。点呼が終わると、再び部屋に戻って、ベットメイキング。シーツの折り目をピシッと整え、小さなゴミもあってはいけません。

6時15分には、食事。一息したいところですが、6時30分には朝の稽古が始まるため、ゆっくりはできません。早食いがくせになっているのです。
さて、この駒門駐屯地の特徴のひとつとして、戦車の保有台数が国内で2番目に多いことが挙げられます。


戦車乗りになる人は、ここの第1機甲教育隊で基礎をみっちりと仕込まれます。敷地内にある運転免許教習場で使っているのは本物の戦車です。これで大型特殊免許が取れるのです。
右の画像は武装しての障害走。

綱上り、ハードル越え、ほふく前進など多数。重い物を身につけているけれども、スピードはかなりのもの。

しかし、何度も続けていると、疲れが見え始めます。腕に力が入らなくなる者もいます。
校舎のような建物の中では、教官の講義を受けます。

戦場での心構えなど、知識をたたき込まれるのです。また、災害派遣時にやることも教わります。

憶えることは山ほどあります。
こんな毎日が続く彼らですが、なぜ自衛官になったのでしょうか。見た目のかっこよさ、自衛隊の活動を目の当たりにして惹かれたなど沢山あります。

彼らに聞いてみました。

「一生自衛官という職業をやってみたい方」

全員の手があがりました。
では、イラク派遣について、

「自主的にイラクに行きたいと思う方」

これは意見が分かれました。
しかし、命令とあらば行くと答えたのは全員でした。
駐屯地の裏に広がる東富士演習場。ここで陸上自衛隊員の必修科目を学びます。

戦車部隊とはいえ、基本となる普通科、つまり歩兵の動きを知ることは大事なことです。
いよいよこの日の訓練である、接敵行進が始まります。

味方の部隊が行進中、敵と接触した場合、最前線の班が露払いをします。軽微な相手なら、銃で蹴散らしますが、大きければ小隊長に速やかに報告をしなくてはなりません。
各人が交代で、班長になって訓練を行います。

1回目ということで、慣れていないこともあり、色々なミスを犯してしまいます。
この時は、道路沿いで終結してしまった時のもの。これでは、敵に見つかりやすく、すぐ餌食になってしまいます。

次の時には、この失敗を次に生かしたいところです。
次は戦車を使った訓練です。
日本の主力戦車は74式戦車、4人乗りです。

弾を込める装填手(そうてんしゅ)。
運転をする操縦手。
狙いを定め、弾を撃つ砲手(ほうしゅ)。
そして指揮を執る車長(しゃちょう)

が1チームとなり、戦車を動かします。

1両の戦車で、いかにうまく敵を撃破できるか、車長の力量を問う、重要な訓練です。
機甲科には戦車部隊と偵察部隊があります。

今度は偵察訓練、斥候(せっこう)です。

訓練の任務は、数キロ先に潜む敵地にそっと潜入し、情報収集を行うことです。

敵の潜伏地付近には夜忍び込みます。真っ暗闇の中を、目をこらして進むのです。
第1機甲教育隊を束ねる駐屯地指令は、

「最近入ってくる隊員たちは、間違いなく優秀です。」

と、若い隊員について話します。

「国民の自衛隊というのがキーワードです。色々な役割が自衛隊に求められてきて、それを果たすのが本分です。私たちの活動を広く国民に知っていただきたい。」

と語りました。

   【澤木キャスター今週の総括】
この半年余り、国論を二分してきた「自衛隊の海外派遣」の問題。既に本隊がイラクに到着し宿営している実態があるからもはや議論は不毛だという意見があるがそうは思わない。現地で活動をしていても自衛隊のあり方について論議を重ねることは日本の将来を考える上で非常に大事なことであると思う。さてその自衛隊だが、僕を含めて殆どが日頃の活動実態について知らないと思う。

今回、改めて県内に4ヶ所の駐屯地があり、それぞれの任務を果たしていることが分かった。駒門、富士、滝ケ原、板妻の4つは東京に本部のある第一師団に所属している。そしてこの第一師団を含めて東部方面隊が組織されているのだ。

今回、若い隊員たちの素顔に触れて、彼らが常に「死」を意識しながら真剣に国を守ろうとしていることが伝わってくる。が、一方で隊員個人を離れると、この大集団の持つ力や果たす役割に脅威を感じる人も少なくないだろう。

だが、自衛隊の生の姿は殆ど伝わって来ない。そうした中で今日の映像は彼らを知るという点で、ほんのわずかではあ
るが一歩両者を近づけることに貢献できたのではと思う。実際、彼らが「戦い」という仕事をしなくて済むような社会に、為政者は永劫努力して欲しいと思っている。



   【中澤キャスターの一言】
自衛隊というのは、最近特によく耳にするようになりました。そう、イラクへの派遣問題です。でも、自衛隊のことを知っているか?と聞かれたら、漠然としか認識していないことが分かりました。

今日は、普段ではなかなか見られない内部の状況だったのでとても興味深かったです。早朝に起き、体力の消耗しそうな訓練を重ねているということはある程度は想像つきましたが、たった10分の食事や、イラクへの派遣に自ら行きたいと思っている隊員が多いこと、そして何より、ホテル並みのベットメイキングが義務づけられていることに驚きました。普段の生活態度も規律正しくということなのでしょう。

VTR内で、今泉学生が「命が惜しかったら自衛隊に入っていない。」と言っていましたが、国のため、国民のために自分の命をも捨てる覚悟でいるというのが、立派だし、尊敬しました。私にはできない…、素晴らしいです。こういう方たちに日本は守られているのだと、心に留めておきたいものです。



   【取材ディレクターの裏話】
自衛隊って何してるところ?という単純な動機。誰でも漠然とはイメージ出来ると思うけどハッキリとしたものが知りたかった、ただそれだけで取材に取り掛かりました。それにしても陸上自衛隊は奥が深いです。まだまだ分からないことがいっぱい!知れば知るほどもっと興味が湧いてくる、そんなところでした。

ところで日本を取り巻く今日の国際状況を考えると自衛隊の事に無関心でいることは、ある意味危険なことではないでしょうか。今後もどんな事をしているのか、どんな教育をしているのか、気にかけていたいと思います。今回は自衛隊の協力をいただき、すごく良いシーンが撮影できました。この場を借りて、駒門駐屯地の古林司令、足立中隊長、坂口中隊長、門脇広報班長にお礼申し上げたいと存じます。
取材:水鳥 誠




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