<時代の空気を伝えるジャーナリズム>

「アクセス!静岡・土曜スコープ」は2001年4月にスタートし、只今3年目に入っています。

月〜金のSBSテレビ夕刊では伝えきれない「ニュース」や「企画モノ」をもう一度時間をかけてじっくり伝えようとするSBSの報道特集です。静岡に関するニュース・出来事を詳しく紹介したり、ニュースをヒューマンドキュメンタリーにしたり斬新な切り口で特集を制作しています。

これまで放送してきたものには「静清合併までのドキュメント」「松菱自己破産の日・ドキュメント」「大道芸人の人生」「アフガン現地リポート」「大物中学生力士の挑戦」などがあり、政治・経済・話題・スポーツ…様々なジャンルにカメラが鋭く、時に優しく入り込んできました。放送は生。スタジオゲストに森田実さん(政治評論家)、松木安太郎さん(サッカー解説)、山本昌邦監督など第一線で活躍する方を招いて「今」を熱く語ることもしてきました。

今後も土曜スコープは「静岡の今」にこだわり、SBS報道班が総力をあげ時代を鋭く斬っていきます。みなさまの温かいご支援をお願い申し上げます。

土曜スコープ プロデューサー水鳥誠
 



毎週土曜日 18:00〜18:30

澤木久雄キャスター
誕生日 10月21日
血液型 A型
出身地 浜松市
中澤志月キャスター
誕生日 10月1日
血液型 A型
出身地 埼玉県






番組の内容
3月13日(土)「県警のプール金」

今回は、このほど明らかになった県警の不正経理問題を取り上げる。ホント、「お前 もか」と言いたくなるよね。一体県の方々は税金をどう考えているの?って感じ。
扱うお金が自分たちで稼いだお金じゃないという自覚がないからだろう。 一課でな く、一年でもなくあらゆる部署、年度に及んでいたという批判を当局はどうかわすの か。
カラ出張のからくりなどじっくりご覧頂きたい。


今回の土曜スコープは、予定を変更し、 先週、県警察本部にも存在が発覚した プール金について取り上げました。 ゲストには県オンブズマンネットワークの 服部寛一郎代表にお越し頂き、話を伺いました。
先週の会見で、明らかにされた裏金は、 警務部総務課という県警本部の中でも 中枢の部署に存在しました。
出張があまりない係の出張が、 書類を見るとかなり多く、不自然であって、 実体が全くないのに、 旅行していたことになっていた ケースが大半を占められていました。

95年度の分の出張旅費として、 支出された1344万円のうち、 実に7割の940万円がカラ出張で、 裏金として使われました。
では、何に使われたのでしょうか。
この95年当時は、オウム真理教の捜査が 最も盛んな時期で、捜査や警備の激励に ドリンク剤や夜食の差し入れも増えました。 裏金940万円のうち、およそ490万円は、
本部長名の陣中見舞いに使われました。

このほか、香典や生花など慶弔費におよそ90万円、 パソコン・ワープロの購入におよそ50万円が 使われました。 懇談会費では、一般常識より、 ずいぶん高い費用をかけたものが見つかりました。 1人5000円を超えた懇談会費の合計は 101万2177円に上ります。

私的流用はなかったとはいいますが、 250万円がはっきりとした使い道がわかっていません。
では、どうやって、この金は作られたのでしょうか。
経理担当者が総務課員の印鑑を一括に管理していて、 幹部の指示を受ける形で、 架空の旅費を請求する文章を作成して、 お金を受け取っていたと思われます。

これを図で使って説明しましょう。
幹部の指示で偽造した出張旅費の申請書は会計課に回ります。

会計課は支出命令を知事部局の出納局に回し、 出納局は命令通り、旅費を支出していました。 現金は目論見通り、総務課にわたり、 次長が受け取っていました。

カラ出張の申請に名義を使われた総務課員は 全体のおよそ8割に当たります。
そもそもなぜ、裏金を作ったのでしょうか。
その理由として、

(1)予算を請求するまでの手続きが煩雑なこと
(2)予算が通らなくても、自分達にとっては必要性が高い
お金であること

が挙げられます。
県警はこれについて、「根底には、公金に対する認識に甘さ、 意識の低さ、大きな問題が潜んでいる」と話します。
服部氏はこの問題については、2つの問題があると話します。

(1)パソコンなどのお金や、慶弔費として使った証拠がないこと
(2)認識の甘さなと言っているが、法律的根拠がないのに税金を使っている、犯罪の認識がない

という2つです。
この裏金がわかった背景には、 今回出演頂いた服部氏が起こしていた 情報開示訴訟があります。
請求してから、開示まで7年半かかっています。
警察は、その後については、体制が変わったので、 問題はないとしています。しかし、服部氏からすると、 体質は変わっていないと感じているようです。

服部氏宛に寄せられた匿名の手紙によりますと、 申請された金は、今回の問題のように、組織的に プールされないように、課ではなく、個人に振り込まれるように したのですが、その個人口座は実は、一括管理されている という問題があると話します。
12日、県議会文教警察委員会が開かれ、 この中で、裏金問題が審議されました。
まず、県警本部長が、
「不正があったことを深くお詫びします。 全容を一刻も早く示して、信頼回復に努めます」 と陳謝しました。

その中で、県でプール金が起きた時は 調べなかったのですか、という質問には、 内部の監査や県の監査など
2重3重のチエックをしているので、 不正はないと思いました。しかし、 こんなことがあったのは誠に残念です。
と答えています。
服部氏は、県議会でも本気でこの問題に取り組まなくてはいけないと 話します。今回開示された資料の中にも、県議会にもプール金があった。 本気で追及すると、自分たちのも分かってしまうから、 できないではないかと話します。

   【澤木キャスター今週の総括】
またしても公金不正支出だ。これって静岡県関係で何件め?もとは全部繋がっているようにみえるのだけど。
言えるのは「公金は県民のお金」という認識の不足だ。どうだろう、仕事が大変な部下や同僚に陣中見舞いだといって
ドリンクやパンなどを差し入れるとすると、上司は自腹を切らない?そこあたりから僕らの感覚とちがう。まあ、僕たちも会社から出してもらうとしよう。でもその分はコストとなって 社の利益から引かれる、つまり儲けを減らすことになるわけだ。

まあ、今回問題となった食糧費などが正規の請求だとして、請求が通るのに手間取るのは確かに問題だし、もっと迅速に請求が認められるような改革も必要だろう。
さて今後、どれだけ自浄作用が働くのか・・・。いや、あまり期待しないことにしよう。



   【中澤キャスターの一言】
この裏金問題は、きっと氷山の一角に過ぎないのでしょう。 バレなければいいや、みんなやっていること、 と甘い考えで、ここまでやってきたのかもしれませんが、 そんな生易しい世の中ではありません。
管理体制があまりにもずさんで、 怒りが込み上げてきますよね。
情報開示請求されるまで知らん顔というのも頂けないし、 あなたたちはどんなお金を使っていると思っているの? と聞きたいぐらいです。

なんだか、世の中信じられないことが 増えてきてたまらないですよね。 人を信用できる生活をしていきたいものです。



   【取材ディレクターの裏話】
今月5日、静岡県警警務部総務課に およそ1000万円の裏金が存在したことが、 明らかになった。一口に1000万円と言っても、 1つの部署だけで、それも1年間で、 これだけ蓄積されるのだから驚きだ。
土曜スコープでも緊急特集を組むことが決まり、 文字通り緊急で準備作業が始まった。

まずゲストの選定。
今回の問題が表面化した最大の立役者は、 県オンブズマンネットワークの 服部寛一郎代表でまちがいない。 これはすんなり決まり、アポも取り付けた。
続いてVTRの編集。県警の会見が一番詳細がわかるので、 これをベースに据える。後はいかにわかりやすく説明できるか。 イメージカット作りに腐心する。わずか3分半のVTRだが これに2日費やした。

並行して、補足の取材、伝える内容の吟味を進める。 原稿に行きすぎはないか。足りない部分はないかチェックを入れる。

本番中も、いつもの3割増くらいの緊迫感を持ちつつ時間が過ぎていった。 緊急特集はこうしてオンエアーした。

だが、この問題そのものは、まだまだ終わりではない。他の部署はどうなのか?他の年度は?さらに他の費目は?
全てがつまびらかにならなければ、県警は説明責任を果たしたといえないだろう。同時に改善策も打てないのでは。

こうした問題はたいてい「最後は個人のモラル」 でおわりになるが、税金の使い道だけに、 システムでそこをカバーして欲しい・・と感じる。 オンエアーをご覧いただいた方、そうでない方、どう思います?
私どもの取材もまだまだ続きます。

取材:鈴木吉彦




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