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映 像 詩 静岡の祭り
映像詩 静岡の祭り

「たたきごぼう」(磐田市平井)=1月16日放送
1月16日は磐田市平井の「たたきごぼう」をお伝えしました。
このお祭りは約800年前、平治の乱の時、戦に負けた兵士がこの磐田市岩井地区に住み着き、始めた祭りといわれています。
岩井地区はわずか36世帯という小さな集落。今年の当番になった人達は、翌日の鹿島神社大祭に奉納する料理の準備をします。
静岡の祭り静岡の祭り
里芋やにんじん、ゴボウなどを風呂桶のような大きい釜で茹でていきます。
「このへんも人が減って祭りを手伝ってくれる人がいないのよ」と、黙々とゴボウの皮をむくお母さんたち。その表情は、言葉とはうらはらに明るく、温かく感じられました。
冬の日差しをうけた真っ白な湯気の中から、茹で上がったごぼうが姿を現します。
村の女性たちは横一列に整然と並び、終始無言でごぼうを叩いていきます。
トントントントン・・・その響きは、800年の歴史をこの土地に伝え続けてきた村人たちの思いをのせて山の彼方へ。そして未来へ伝承していく音色です。
静岡の祭り静岡の祭り
この村の歴史に詳しい馬渕昭太さんにゴボウをたたく理由をきいてみました。
ゴボウだけは刃物を使って調理してはいけないという言い伝えだけは残っていて、それがなぜなのかという理由はわかっていない。「ゴボウをたたく」という風習だけが現在まで残ったということです。
たたかれたゴボウは酢につけられ、明日の大祭を待ちます。
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翌日、鹿島神社大祭の日。たたきゴボウはセリや大根と一緒に奉納されます。
神事の後、たたきゴボウは村の人達に振るまわれます。
根っこがついたままのセリは、子孫繁栄や無病息災の意味が込められ、そのまま食べてしまいます。
味は酢につけ込んだだけのシンプルなものなので、皆口をたてにすぼめながら、それでもしっかりと噛み締め、次に出る言葉は酒。
実に日本酒と良く合うようで、宴は夜まで続きました。
この素朴な味を守り続けている風習は、村の人達を元気にする源になっています。
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