テレビ夕刊
野路毅彦の気になった特集週1便


【2005年4月20日】

4月20日(水)2年連続で3億円規模の赤字が見込まれる「浜松オート」をどうするのか、今年中に諮問するための委員会の初会合が開かれました。

この初会合に出席した浜松市の北脇市長は、「一般会計からの繰り入れは、市民の理解が得られない。

撤退も視野に入れて考えていただきたい」と挨拶しました。


1956年に開場した「浜松オート」は、長年にわたって、浜松市の財政を潤してきましたが、2001年度に400万円近くの赤字を出し、翌年度は黒字に戻したものの、2003年度は、2億7000万円余りの赤字となり、まだ確定していませんが昨年度も3億円程の赤字となる見込み。

2年連続の赤字は、「浜松オート」史上初めてのことです。赤字への対応は、これまでオートの基金を取り崩すことでやってきましたが、基金の残りも5億円。


北脇市長が言うように、一般会計から繰り入れをしなければいけないような状況が迫っていると見るのが普通でしょう。

しかしながら、今年度、オートレース界は、かつてなかったような大改革、合理化に取り組んでいます。これによって出た結果をしっかり見てから、「浜松オート」の存続・廃止を検討していただきたいというのが、かつて、オートレースの実況・展望番組を担当してきたアナウンサーとしての、偽らざる気持ちです。


合理化のポイント、その1は、本場開催日数は減らしたものの、全国各場の連携によって、場外発売を昨年度よりも倍以上に増やしました。これで、経費を縮小方向に持っていきながら、「営業日」を増やすことはできました。その2は、選手に対する賞金の大幅引き下げです。2004年度で大体84億円だったものを、今年度はおよそ64億円にします。1場辺り、3億円程度の削減で、単純計算すれば、この削減分だけで、2003、4年度の並みの赤字分なら、トントンにすることができます。

この大規模な合理化の末にも「浜松オート」が、赤字体質から脱却できなかった場合には、「浜松オート」は、廃止されることもやむを得ないと思いますが、それは、全国で、わずか6のうちの1つがなくなるということです。全国に50場あったうち、門司、甲子園、西宮の3場が廃止となって、現在47場で開催している、公営競技・競輪が受けたものとは、桁違いのダメージをオートレース界全体が受けることも意味しています。また「浜松オート」から、廃止の決断が「飯塚オート」や「山陽オート」に波及しないとも限りません。そうした意味で「浜松オート」の存廃は、実は「浜松だけの問題ではない」のです。


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