テレビ夕刊
野路毅彦の気になった特集週1便

【2003年5月第2週】

5月14日(水)、確かな学力育成を目指す県教委の有識者会議がスタートしたというリポートをお伝えしました。

座長の有馬朗人元文部大臣は基調講演で、「国際的に日本の小中学生の学力は高いが、高校で著しく忘れる。勉強嫌い、知離れが問題。」と話しました。

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高校生になって、大学進学希望じゃない生徒は、もうそこで、学習に対するモチベーションは終りで落第しないだけの成績をとればいいと考えている。

そして、大学進学希望の生徒も、受験科目だけに特化した学習のために、文系の生徒は、中学で習った数学・理科の基礎的な事柄を忘れてしまう。

理系の生徒も漢字を忘れてしまう。また、受験科目になければ、農学部の生徒でも「生物」の授業は全く興味がなかったりするといったことを指しているように思います。

どうして「忘れて」しまうんでしょう。それは「もともと」「そもそも」に立ち返って教えてないからではないかと僕は思うのです。

例えば、その前の月曜日に文部科学省が小学校5年生から中学校3年生までを対象にした学力調査の結果を公表しましたけれどストレートに半径10センチの円の面積を問う問題を、小学校5年生に出した所、半分ちょっとしか答えられなかった、というのです。

円の面積の公式は、半径×半径×3.14です。

例え、その公式を忘れても、円周は、円の直径のおよそ3.14倍なんだよというところだけ掴んでいれば、円の面積がなぜ半径×半径×3.14なのかが分かる「そもそも」を僕はしっかり習っていたので思い出すことが出来ます。

円を無限の扇型に切り分けて、角を上、下と交互に横に並べて行った時の長方形の面積を求めればいいのです。

その時の短軸は円の半径、長軸は円弧の半分ですから、つまり、円の直径の3.14倍の半分、要するに半径の3.14倍と一緒ということになるわけです。だから(短軸×長軸=半径×半径×3.14)ということになる。

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日本の若者が今「勉強嫌い」になっているというのは、当たってないと思います。

いつの時代も多くの子供にとって「勉強」より「遊び」が楽しいのは当たり前で、今に始まったことではありません。

しかし、上に記したような一見ややこしく思えるような「そもそもを考えることが嫌い」になっているのだとしたら、大問題です。

「忘れてしまう」原因は根深いです。

2003.5.23 更新




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