テレビ夕刊
野路毅彦の気になった特集週1便

【2004年2月12日】

2月12日(木)、スポーツコーナーで、前日のU-23日本代表対ロシアのフル代表の試合を振り返りました。この試合、チーム強化の狙いも勿論ありましたが、代表メンバーをアテネ最終予選に向けて、20人に絞り込むための最後の試合という位置づけでもありました。

全部で20人というのは、GK2人を除くと18人。残る10のポジションの、レギュラーとバックアップを入れようとすると、2人が入りきらないという意外と狭い枠です。さて、その20人には、誰が選ばれるのでしょうか?

まず、GK。イラン戦出場の林、ロシア戦出場のエスパルスの黒河で決まりでしょうか。黒河は好セーブを連発した上に、負傷してうずくまってる時に、相手がシュートをぶつけてくれるという強運ぶりもアピールしました。ワールドユースメンバーから抜擢された川島は、21人目の予備選手ということになるのでは?

続いて、DF。イラン戦・ロシア戦ともに、右から那須・闘莉王・徳永の先発でした。この3人は、メンバーに入ることは確実ですが、良くも悪くも、得点にも失点にも闘莉王が絡んだ2試合でした。闘莉王は、どうしても点をとらないといけない時間帯での起爆剤になれる、これまで日本代表にいなかったタイプの選手ですが、あくまでも「職業」はDF。

最終予選の中では、どうしても点をとられてはいけない場面もあるはずです。最終予選6試合の中で、去年日本国籍取得を果たしたばかりの、新しいチーム構成員でもある闘莉王が、自信をなくしてしまうような展開になった時に、あわてず、騒がず、「リベロは闘莉王に代わって彼にやってもらう」という人を設定しておく必要があるでしょう。青木をリベロに戻すのか?清商出身ジュビロの菊地を使うのか?A代表であまり出番のない茂庭も、U-23の有資格者です。ボランチは、東海大翔洋出身、レッズ鈴木啓太が、チームリーダーの貫禄を見せ、確実。

ワールドユース組の今野も評価を上げました。逆に、森崎和幸は、技術はしっかりしているものの「ボールを奪ってから短い時間でゴールまで」という山本サッカーのコンセプトに、プレースタイルがやや合わないことが、はっきりしてきたような気がします。リベロの役割を解放された青木がいるのも森崎和幸にとっては不利でしょう。サイドのMF、右は、力からいって、A代表に入っている石川でしょう。田中隼磨がバックアップ候補ですが、「そこもできるよ」という徳永がいて、徳永で済ませてしまえば枠1人分を節約できることになります。左サイドは、経験の豊富さで根本が有利。ただ、山本監督も「手薄なポジション」というとおり、決して高いレベルのポジション争いという訳ではありません。森崎浩司がこのポジションにトライし、無難にこなしましたが、彼の持ち味の攻撃的センスが活かされたか?と考えるとクエッションマークです。

むしろ、トップ下とのポジションチェンジなどコンビネーションが熟せば、藤枝東出身、成岡が、ジュビロでの経験もあり面白いと思います。トップ下は、松井とのレギュラー争いで山瀬が一歩リードした感じがあります。松井からちょっと遅れてジュビロの前田が続きますが、前田は、先発でない、交代出場だとすると、その時の迫力、インパクト、流れを変える力にやや欠ける気がするので、前田がメンバーに入るとすれば、「彼はFWでも使える」と見てもらった時でしょう。

ところが、FW陣のメンバー生き残り争いも熾烈です。A代表でもある大久保。新兵器190センチの平山は使えることが実証されました。スピードのあるドリブラー田中達也も確実でしょう。そこへもってきて、ワールドユース得点王坂田も相変わらずのシュートの思い切りの良さを発揮し、泥臭いプレーでアシストもしました。その坂田のアシストにより、高松も1得点を挙げアピールし、練習試合では、しっかり結果も出したものの浜名高校出身、柏の矢野の選出は難しそうです。

◎を確実、○は有力、 △は微妙、×は難しいとして、印をつけてみました。
GK ◎黒河 ◎林 ×川島
DF ◎那須 ◎闘莉王 ◎徳永 ○菊地 ○茂庭 ×近藤
MF ◎鈴木啓太 ○今野 ○青木 △森崎和幸 ◎石川
△田中隼磨 ○根本 △森崎浩司 △成岡
◎山瀬 ○松井 △前田
FW ◎大久保 ◎平山 ◎田中達也 △坂田 △高松 ×矢野

◎が11人、○が6人、おそらくは△の7人の中から3人が残り、4人が落選する形になるのでしょう。



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