テレビ夕刊
野路毅彦の気になった特集週1便

【2004年6月1日】
6月1日(火)、静岡市のツインメッセ静岡で開幕した「シズオカKAGUメッセ2004水無月」を私が取材し、リポートしました。
   
静岡県の家具メーカーの数は、昭和の最後あたりが最も多く、それから、わずか15年ほどの間に半分に減りました。それだけ、近年、安い海外製に押されて、日本を代表する家具産地 静岡は苦戦を強いられているということです。
   
今回のKAGUメッセのテーマは、「デザイン イズ パワー」。
現在の静岡の家具の強みを更に伸ばしていこうという、キャッチフレーズですが、裏を返せば、低価格・大量生産という苦手なポイントにはなかなか手をつけられない、ということでもあります。
   
今回の「KAGUメッセ」への出展メーカー数は、75。ここ5年減り続けている数です。しかし、出展希望面積の総和は、上昇に転じ、主催者側は「メーカーのアピールする意欲は高まってきた。」と見ています。ただ、僕は、巻き返そうという力が残っているメーカーと、もう余計な力を使わずに出来るだけ生き延びられればいいと考えるメーカーとの差がついてきたとも、とれる現象ではないかと思うのです。
   
そんな中、新しいアピールの形として、4社が共同で、1つのブースで展示しているところがありました。その4社は、静岡市のアイディエフ太田長と藤原木工。藤枝市のファニコンインターナショナルと東海家具工業です。
   
4社は、東京での共同展示会も開催した実績もあり、今回、地元の見本市でも「呉越同舟」ということになりました。共同展示の最も大きなメリットは、それぞれが、得意分野の商品に絞って出品しても、総合的なインテリアのブースが出来上がるということ。
   
ファニコンインターナショナルの町田社長は、「我々にとっては、お客さんが、どの社の製品を選ぶかというのは、大事なことだが、ユーザーにとってみれば、どの製品が気に入ったかということが大事であり、それが、どの社の製品かということはあまり重要ではない」という趣旨の話をしてくれました。
   
。こうしたユーザー優先の発想には、先代の時代には、なかなか到達しなかったそうです。勿論その時代は、各メーカーがそれぞれに、商品を開発して、競争していくという、そのパワーが有効で、それだけで、いい結果が生み出されていた時代だったわけですが・・・。
   
「競争」と同時に「すみわけ」や「協調」も、今後の静岡県の家具業界の浮沈の鍵を握るキーワードかもしれません。



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