| 12月13日(月)「アトピー性皮膚炎の治療の今」というリポートをお届けしました。 |
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かつては、アトピーの患者をターゲットにして、医学的に根拠のない、高額なクリームや機器を売りつける悪徳商法もあり、かえって症状を悪化させた患者が、病院を転々とするというような状況がありました。アトピー性皮膚炎が、「完治しにくい病気」であることは、今も、変わらないのですが、アトピー治療のあり方としては、一時期の混乱を脱しているということです。
その「混乱脱出」に、大きな役割を果たしたのが、「アトピー治療に関する国のガイドライン」が示されたことだと言います。かつて、アトピー性皮膚炎は、「アレルギー性の疾患」という側面からに片寄ったアプローチで治療が施されていました。食べ物やダニといった、アトピー性皮膚炎を引き起こす「外的な要因」を取り除き、また、それらに対するアレルギー反応を抑えるような投薬です。ところが「ガイドライン」では、「患者の肌質の要因」を無視した治療は有り得ないということが示されているのです。
「肌質」を「医療」によって、完全に変えることは、できません。しかし、皮膚炎を起こしにくいように、スキンケアを心掛け、効果を出すことは出来ます。同様に「アレルギー体質」を完全になくすことも、今の医療ではできません。ですから、皮膚科の医師は「薬をつけながら、スキンケアをしながら、完全には治らないけれど、普通の人と変わらない生活が送れる、というところを治療のゴールと考えて欲しい」と呼びかけています。 100%の頼もしさはない言葉かもしれませんが、これが、正直で真面目な医師の言葉だと思います。そして、それは、かつて、医学的に根拠のない民間療法で、かえって症状を悪化させ、苛立ちのスパイラルに陥っていった患者さんとその家族を見てきた医師が、もう「そういう悪循環を断ちたい」という思いからの言葉でもあります。
ビフィズス菌など腸内細菌の投与によって、アレルギー反応が強調されず、免疫システムの発達が促される、と考える医師による、新しいアプローチも始まっています。それぞれの患者さんが、それぞれに合った、アトピーとの付き合い方を、ゆっくりでも確実に見つけられるような環境が整えられればいいなと思います。 |
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