テレビ夕刊
映 像 詩 しずおか
映像詩 しずおか

6月2日放送  初夏・桜葉漬け

桜は花が咲く春を過ぎると一気に影が薄くなってしまいます。

しかし、この時期から注目を集める桜もあります。なまこ壁で有名な賀茂郡松崎町。
初夏の訪れとともに、ある物の生産が始まります。
それは、この畑で育っています。高さ、わずか50センチほどの木。『桜』です。
この桜から取れる葉はさくら餅になくてはならないものです。甘い餅を桜葉の香りと塩加減が引き立てます。
餅があってではなく葉があってのさくら餅。
松崎町の特産品『桜葉の塩漬け』。
全国の『桜葉の塩漬け』は伊豆半島生まれ。その7割が松崎町で生産されています。
使われる桜は、大島桜。
香りが豊かで色や形が美しく葉の表面に毛が生えないのが特徴です。
摘み取りは全て手作業。
少しでもキズがつくと商品価値がなくなってしまいます。畑には甘い香りが漂います。
桜葉は天然塩に漬け込むことで豊かな香りが引き出されます。この香りはさくら餅にとって欠かせません。
香りが良し悪しを決めます。塩に漬けることでこの香りがでるのです。
次に大切なのが塩加減。束になった葉は、同心円状に規則正しく天然塩を入れながら並べます。
天然塩は樽の中心にしか撒きません。
こうしないと、水を加えたとき樽の中の塩分が均等にならないのです。1つの樽で25000枚の葉をまとめて漬け、一枚一枚を同じ味にします。
甘い餅と絶妙な取り合わせの『桜葉の塩漬け』は、緻密な計算のもとに作られているのです。
半年以上の時間をかけ出来あがった『桜葉の塩漬け』は、松崎町の香りを全国に届けます。




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