テレビ夕刊
映 像 詩 しずおか
映像詩 しずおか

9月8日放送  掛川手織葛布

優雅で上品な光沢をもち、高級布地として人気の『掛川手織葛布』
葛の魅力を引き出すのは、ベテランの職人です

江戸時代、東海道掛川宿に泊まった上流武士に、裃や袴といった道中土産として珍重された『掛川手織葛布』
丈夫で水に強く、織が細かいものほど良いものとされています。
色は黄味がかった白、絹のような光沢が特徴です

明治時代には、40軒あった葛布織元も、今では3軒を残すだけになってしまいました

川隅てふさん92歳
葛を戸って50年の大ベテランです
葛は8月のお盆前のものが蔓が柔らかく、布にしたときもっと光沢がでるといいます

採取した葛は、すぐに釜で、10〜15分茹でます
「茹でが足りなければ、色が黒んでしまい、茹で過ぎれば、繊維がなくなって弱くなる」
茹であがりは、てふさんの長年の勘が頼りです

上手く茹であがったかがわかるのは、2日後40度ほどに保った室の中で表皮を腐らせます
それを川で洗い落とします

糸になるのは、表皮と芯の間の薄皮綺麗な白い繊維ができれば成功です
ですが、なかなか思うようには出来ないようで、毎年毎年練習だといいます

糸になった葛を、麻や絹と一緒に織り上げていきます

生地を織るのは、川出茂市さん83歳
葛布織元『川出幸吉商店』の4代目です
葛糸の太さを見ながら、織にむらが出ないよう気をつけます
目の詰まった張りのあるものに仕上げるのが、川出さんの技術です
「何年でも使えるもの、良いものを織るよう頑張っています」
優雅で上品な光沢をもつ葛布
その美しさはベテラン職人の巧みな技と経験によって守られています




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