テレビ夕刊
映 像 詩 しずおか
映像詩 しずおか

11月3日放送  行灯職人

雨上がりの町にある音が響きます。

掛川市日坂、この町はかつての宿場町。当時の面影が色濃く残っています。

日坂は赤ん坊の泣き声が聞こえてくるという「夜鳴き石」の伝説でも知られています。

絵を棒で叩くと響いてくる音。

太鼓のように聞こえますが、実は行灯の音なんです。
晴れた日に、通りの奥から鳴り響きます。
行灯職人の松浦孝さんです。行灯の出来を確かめるために叩いているのです。
元大工の腕を生かし、試行錯誤の末にたどり着いたのが、雨の日に作ることでした。それは、雨の降る日は、紙が湿気を含んで膨らむからです。膨らんだ紙は、晴れた日に引き締まり、この音を出すのです。一方、晴れた日に作った行灯からは響く音は聞こえません。
松浦さんは、行灯を叩いた音に魅力を感じて、また作りたくなる、と言っていました。

松浦さんは行灯の優しい光と、響く音を求めて、これからも行灯を作り続けていきます。
   




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