テレビ夕刊
映 像 詩 しずおか
映像詩 しずおか

11月17日放送  猿っ子踊り

秋が深まると、小さな漁村が活気づきます。

村に古くから伝わる祭りを控えているからです。

一本の8ミリフィルム、これにはお年寄りが踊る姿が映し出されています。

これが「猿っ子踊り」です。

猿っ子踊りの「猿」は漁師の間では魚が「去る」という意味で禁句でした。江戸時代にそれを逆手にとり、舟の舳先で猿の格好をさせ海賊を追い払ったことから始まりました。
浅賀丈吉(たけよし)さん、50歳。猿っ子踊りを復活させた一人です。
29年前、浅賀さんは猿っ子を踊ることのできる最後の一人、松野金作さんの踊りをフィルムに収めました。
カメラを回していた浅賀さんはお年寄りの踊りに絶句しました。浅賀さんがファインダーを通して見たのは逆立ちをするお年寄りの姿でした。自分たちに逆立ちができるのか?悩んだ浅賀さんは、妙案を思いつきました。
「猿っ子踊り」を受け継いだのは村の子どもたちでした。難しい逆立ちを中心に練習を重ねます。
いよいよ猿っ子踊りが始まります。猿っ子踊りは、柴地区にある出崎神社に奉納されます。
猿っ子踊りは四種類あります。

・立ち踊り

・扇踊り

・鯨突き踊り

・逆立ち踊り
伝統ある祭りは、一本のフィルムと子どもたちによって守られました。この祭りが終わると賀茂村では伊勢エビ漁の最盛期を迎えます。




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