テレビ夕刊
映 像 詩 しずおか
映像詩 しずおか

2月9日放送  浜岡砂丘

砂丘の朝。この時期に吹きつける強い西風。遠州の空っ風です。

朝、風がやむと砂丘には自然の造形が姿を現します。風紋です。

長田信義さん、85歳。30年間、浜岡砂丘の成長と衰退をフィルムに残してきました。

長田さんは、浜岡砂丘は、地形に凹凸があって、変化に富んでいる。特に、行く前日に、強い風や雨があると、どうなっているのかワクワクしていた、と言っていました。

明治以前、この地域では、西風が運ぶ砂の被害に悩まされてきました。その解決に、粗朶(そだ)と呼ばれる木の枝が使われました。
粗朶を海岸線から斜め45度に並べ、砂の進入を防いだのです。起伏の大きい浜岡砂丘はこうして生まれました。
しかし、砂丘はその姿を変えていきました。

重機による砂丘の崩壊。砂が建設資材として売れる時代がありました。砂丘は砂を失い続けました。砂の補給をし、砂を呼び込むため、粗朶の位置を変えるなどの対策が行われました。しかし、砂丘はその後も姿を変えていきました。
長田さん、7年ぶりに砂丘を訪れました。
長田さんは、自然なものを人工的に戻そうと思っても、そう簡単に戻るものではない、と言っていました。

長田さんは、7年ぶりの砂丘で一度もシャッターを切ることはありませんでした。

そこには変わり果てた砂丘の姿がありました。




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