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6月30日 医療は今(5)「治験」
新薬が厚生労働省から承認され、 実際に発売されるために欠かせないのが「治験」です。
「治験」というのは新しい薬を開発する最終段階として、薬の効果や副作用の有無を、実際に人の体を使って確かめる試験のことです。

ひとつの薬が承認されるには、数千件もの治験データが必要だと言われています。
しかし欧米に対して日本では、治験に対する「人体実験」のような悪いイメージが先行し、なかなか協力してくれる被験者が見つからないためか、どうしても時間がかかっていました。

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そこで治験を少しでも早く進めるために、「治験を地域全体で支えよう」というシステムが浜松市で始まっています。
浜松市の聖隷浜松病院が立ち上げたのが「浜松治験ネットワーク」です。

このネットワークは、総合病院と地域の診療所が協力する「地域完結型」が最大の特長です。
治験を実施する場所は、被験者となる患者のかかりつけの診療所です。
そこに、聖隷浜松病院から治験コーディネーターが派遣されるという仕組みです。

橋渡し役の治験コーディネーターにとって最も大切な仕事が、治験を受ける人への説明や相談に応じることです。
「治験」は文書による説明と同意(インフォーム・ド・コンセント)が法律で義務付けられています。
また、治験を「途中でやめた」からといって「不利益などは一切ない」という点も事前に説明されます。

また同じく、被験者の協力を得るために、ネットワークに参加する地域の診療所は、重要な役割を担っています。
というのも、患者との厚い信頼関係の中で、治験への理解を呼びかけることが出来るからです。

また今回は、薬に頼るリウマチの患者さんを取材しましたが、皆さん、特効薬がない中で、病気の進行と戦いながら、少しでも良い薬が登場するのを待ちわびています。

一方で副作用の危険性が伴う新薬の開発。
しかし、安全で有効な薬を待つ人がいる以上、迅速な治験システムを普及させる取り組みが急がれています。



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