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10月13日 少子化(2) 「窮地に立つ幼稚園」
少子化の流れは様々なところに影響を与えますが、幼稚園もその一つ。
入園園児がたくさん集まる時代と違って、今は幼稚園側も園児獲得に必死です。
園児の送り迎えのために街中を走り回る猫バス。

浜松市の蜆塚幼稚園が園児たちに楽しみながら乗ってもらおうと購入しました。

「猫バスの方が大好き。」

「なぜか好きなんだよな〜。」

園児たちには大人気で、送迎のほかにも遠足などの行事で活躍します。
一方、沼津市の加藤学園幼稚園では、約10年前からネイティブスピーカーによる英語教育を取り入れてきました。

授業の間、教室からは英語しか聞こえてきません。
こうした教育面、設備面の充実の裏には園児の減少があるのです。

県内の私立幼稚園の園児数は最も多い昭和53年の6万人以降減少を続け、現在は4万5千人です。
こうした減少の中で、休園という形をとる幼稚園が、静岡市清水にでてきました。

多いときは600人以上いた秋葉幼稚園ですが、現在は年長の園児18人だけです。昔からの教育理念を守り、子供たちを教育してきましたが、今の若い親たちにはなかなか受け入れてもらえなかったようです。

天野正彦園長は、
「自分たちの都合にあうような雰囲気の幼稚園が良い幼稚園という感覚に変わりつつある。
そういった意味から教育の教という字がお留守になってしまったような…」
と話しています。
10月は来年度の新入園児を募集するシーズンです。

浜松市蜆塚幼稚園の運動会では、来年の入園予定者や入園先を探している父母や子供たちにも参加を呼びかけました。入園前に幼稚園の雰囲気を知ってもらおうという一日体験入園に一環です。

この時期は、どの幼稚園でも体験入園などを行い、選ばれる幼稚園を目指しています。
一方、保護者はどんな幼稚園は望んでいるのでしょうか。

「預かり保育があると安心して出掛けられる。」
「仕事の都合で預けます。週3回か4回ぐらい。」

母親が幼稚園に望むものの多くは、帰宅時間を延長できる預かり保育などでした。
以前までは幼稚園での預かり保育は珍しいものでしたが、現在浜松市では48ある私立幼稚園のうち、41の幼稚園が夕方5時までの預かり保育を行っています。

様々な保護者の要求に応えなければならない幼稚園。しかし、少子化の中での園児獲得合戦に警鐘を鳴らす専門家もいます。

教育評論家のはやし浩司さんは
「教育には威厳が必要なんですが、園児がお客様になったということで威厳が崩壊した。」
と話しています。

自らの教育方針と保護者の要望の間で懸命の努力をする幼稚園。
少子化の中だからこそ、幼児期の子供に何が大切なのものかをじっくり考える必要がありそうです。


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