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2月23日 電力新時代(4) 「科学の発電」
第4週のシリーズ「電力新時代」は、未来の新エネルギーとして注目されている「レーザー核融合」です。この新エネルギーには県西部の企業のレーザーが利用されています。
レーザー核融合はまず強力なレーザー光線を四方八方から当てることでカプセルに入った燃料を内側に向かって圧縮させます。
この状態を「爆縮」と呼びます。
これを更にレーザーを当て、点火。核融合させることでエネルギーを得ます。
カプセルの燃料「重水素」は海水に限りなく存在し、核分裂による原発より安全と考えられます。

大阪大学レーザー核融合研究センター
井澤靖和センター長
「現在の燃料のような環境破壊問題は少なくなります。基本的には核融合から炭酸ガスは出ないし、そういう意味で地球に優しくしかも、資源が無尽蔵な人類にとっては夢のエネルギーに近いエネルギーだと思います。」
大阪大学が研究を始めたのは1970年代、オイルショックで原油価格が高騰し、新たなエネルギー開発の必要性が叫ばれました。

当時、研究員はレーザー装置の図面を自分達の手で作っていたため、調整に時間を割く日が続いたといいます。燃料を入れるガラス球も市販の玉では丸みが均一ではなく、100万個に1個しか使えるものはなかったため、手作りのガラス玉を作りました。

地道な研究を続けた結果、おととし理論上レーザー核融合の可能性を示す実験に成功しました。

大阪大学 レーザー核融合研究センター 井澤靖和センター長
「1000万℃まで加熱ができたということで、さっそくこれは新聞発表しようというそのぐらいの興奮でした。この成果が世界的にみとめられまして、高速点火と言う方式に対して、世界中から注目してくれてるというのは非常に大きな喜びです。」

この研究を実用化するために浜松ホトニクスの技術が求められています。

それはこの高出力半導体レーザーです。発電のエネルギーを得るためには、これまでは1日に数回しか起こせなかった「爆縮」を連続して起こす必要があります。
浜松ホトニクス 管博文材料研究主幹
「半導体レーザーで波長を合わせることによって、1秒間に10数回は繰り返してできるようなレーザーの開発を進めています。」

半導体レーザーは効率良くレーザーを増幅させ、爆縮の繰り返しを可能にします。
しかし、レーザー核融合はまだ実験段階、発電としての実用化には多くの課題があります。

例えば、レーザーの使用は多くの電力を消費します。
このため注ぎ込んだ電力の10倍のエネルギーを出力しなければ、投資に見合う実際の運用は難しいのが現状です。
燃料の枯渇が心配される中、新たなエネルギーとして世界から注目されるレーザー核融合。
研究を進める大阪大学、そして浜松ホトニクスも夢のエネルギーへ期待を膨らませています。


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