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6月7日 川と共に生きる(1) 「我入道の渡し」
 
沼津市で毎週土日に運行している『我入道の渡し』。
狩野川の河口付近の片道2キロを運賃一回100円で往来している渡し舟です。
この『我入道の渡し』はかつて手漕ぎの魯船で、生活の重要な足として使われていました。
近くに橋ができ、利用客もめっきり減ったことで、1971年で廃止されてしまいましたが、
畑仕事や通学などで両岸を渡るのに利用され、親しまれていました。
今回30年ぶりに観光の目玉として復活した「我入道の渡し」ですが、懐かしさを覚える人も少なくないようです。
これだけ人々の暮らしに狩野川は関わりが深かったわけです。今では車を使って物資などの運搬ができますが、当時は舟が全てでした。流域の産物などは舟で運び出されていました。
狩野川沿いには、当時の面影を残す蔵がいくつか残っていました。
取材させていただいた沼津市魚町の乾物屋、福島屋さんは、今でも倉庫として使っているそうです。当時は下田や松崎など伊豆まで舟で荷を運んだそうです。
昔、川は子どもたちにとっても遊び場であり、老若男女に親しまれていました。今はレジャーの時など、限られた時にしか川を意識しなくなってしまった気がします。そんな中、沼津市に復活した「我入道の渡し」は、川の目線で街を見られる貴重な時間を提供してくれます。
地元にすむ笹原敏雄さん78歳も、
「狩野川台風といった苦い経験もあるが、川とともに生きてきたこと、川から受けた恩恵を忘れてはいけない」と話してくれました。
今、改めて川と同じ低い視線で街を眺めることが、暮らしを見直すきっかけになるのではないでしょうか。


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