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2月7日 働くって何?(1) 「働かない若者」

静岡市に住む27歳の男性。コンピュータ関係の仕事をしていましたが、仕事量と人間関係に悩み、会社を辞めました。その後も清掃などのアルバイトをしていましたが、定職はありません。

「働かないといけないと思う反面、また嫌な仕事だったらと思うと…自分は、出来るところまで頑張りすぎてしまうタイプで、いざというとき誰も相談する相手がいないというのが怖い。」

彼の趣味はビリヤード。馴染みの店を手伝っていますが、収入には結びついていません。「好きなビリヤードに逃げている」面もあるといいます。

ニートは、職を持たず、学校機関に属さず、就職の具体的行動をしていない、結婚もしていない、15歳から34歳までの青少年を指します。今が楽しければそれでいいというタイプの他、自分に自信を失ったりひきこもりなどを含みます。

県内には、ひきこもりの家族を抱える親の会があります。

「『育て方が悪かったのか』と自分を責めることがある。」「子どもは働きたいと思っている。しかし漠然とした不安にとらわれ、具体的な行動が起こせない」と切実な声が、参加者からは聞かれます。撮影の取材は許可されませんでしたが、それだけデリケートな問題といえます。

こうした若者が仕事に就く支援をしようとする団体もあります。NPO法人青少年就労支援ネットワークの会合でこんな話が出ました。

「『背中を押してくれれば動ける』という人は多いが、背中のどこを押してほしいのかが、何もない。『何もないから押してほしい』という人が多い」

代表の津富宏静岡県立大助教授によりますと、どういう人がどれくらいいるのか、全貌は全くわかっていないといいます。
一方、自分のやりたいことのために働くという人もいます。静岡県芝川町にあるホールアース自然学校で働いている佐々木拓史さんは、大学を卒業後、すぐ就職しませんでした。

「自分のやりたいことと職種が結びつかなかった。」

佐々木さんは、学生時代から通算して80カ国を訪ねました。旅のために働いていて、今の仕事もやりたいことだからやっています。それが佐々木さんの労働の価値観です。

しかしそういう人ばかりではなく、仕事をすること自体に悩む人は現実にいます。

冒頭の男性はこう言いました。「30歳を越えたら、ずっとこのままだと思う。頑張るしかない。自分が何か始めなければ、周りがどうにかしてくれるわけではないし…」

しかしこの問題は、「頑張れ」のひとことで片付けられない、根の深い問題です。



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