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4月11日 携帯電話の明と暗(2) 「携帯電話の功罪」

携帯電話は今や日常の道具として生活に溶け込み、便利な半面、犯罪に悪用されたり、交通事故の原因として挙げられたりすることもしばしばです。今回は、携帯電話の負の部分についてお送りします。

いまや身近な存在となった携帯電話。しかし、去年11月に奈良県で起きた女子児童殺害事件。この事件で容疑者は携帯電話で女子児童の画像が家族に送り付けました。また、県内では今年1月に浜松の男が、3月には富士宮の男が、女子中学生を連れ去ったとして逮捕されました。男と女子中学生が知り合ったきっかけは、携帯電話の出会い系サイトでした。

このほか、運転中の携帯電話使用による事故は、減少傾向にあるものの今年1、2月で25件発生するなど多くの事件・事故に携帯電話は密接に関わっています。

そして、もっともお金の被害が深刻なのは、振り込め詐欺に悪用されるケースです。県警本部 生活安全企画課の夏目 敏孝 補佐は、犯行には、プリペイド式携帯電話が使われるケースが多い、と指摘しています。

プリペイド式の携帯電話は、これまで本人確認がしっかりとされてこなかった実情がありました。携帯電話社では、この点についてそれぞれ対応策をとっています。

ドコモでは、今年3月31日をもって新規契約を打ち切りました。

ただし、契約者へのサービスはこれまで通り継続し、また、既に契約した人についても本人確認を進めていくとしています。

一方、この他の携帯電話会社は、これからもプリペイド式携帯の販売は続けていくとしていますが、契約の際の本人確認を絶対条件にし、これまでの契約についても今後一人一人本人確認をしていく方針です。

ところで、振り込め詐欺の手口はさらに巧妙化・悪質化しています。

去年10月、静岡市の主婦のもとに警察官を名乗る男から電話がありました。
電話の内容は、「ご主人が事故を起こした。」ということを告げ、不審に思った主婦は、「主人は営業車に乗っているはずなので、会社名は何と書いてあります。」と相手に詳細を尋ねました。すると、相手はちゃんと会社名を答えたのです。さらに、男は妊婦の話を切り出したため、怪しいと思った主婦は、「それってよくある話ですよね。」と切り返すと、電話は切れたのです。「主人の勤め先まで知っているのは怖いですね。」と、その主婦は驚いていました。

最近はこのように相手の個人情報を調べた上で、もっともらしく話をする、というように、手口が巧妙化してきています。
また、携帯電話の機能を悪用した新たな手口も現れました。

「私は本物の警察官です。ケイタイの着信番号を見てください。静岡南警察署の番号が表示されているはずです。」去年、12月、島田市の男性にかかってきた「振り込め詐欺」の電話の内容です。男性が警察に確認したため、事なきを得ましたが、携帯電話には、実際に静岡南署の電話番号が表示されていたのです。

普通、携帯に電話をかけると発信元の番号が表示されます。しかし、外国の電話会社の中には、かけている電話とは別の電話番号を、相手側に表示させるサービスをしているところがあります。このサービスは、本来は、出先の営業マンなどが、自分の会社の番号を表示させることで、商談を進め易くするために使うものですが、今回のケースでは、どうやらこれが振り込め詐欺に悪用されたらしいのです。

県警本部のまとめによりますと、去年1年間に、県内で発生した「振り込め詐欺」の被害額は、667件、7億4400万円にものぼります。

独居老人が多い、核家族でコミュニケーションが不足している、などの現代の時代背景があり、手口やストーリーが変化しているが、どんな込み詐欺でも最後は、『お金を振り込め』という言葉がきます。おかしいと思ったら絶対に振り込まない。まずは確認してください、と夏目補佐は話していました。
日常生活にとけ込んでいる携帯電話。便利な道具となるか、犯罪を生む道具となるか、それは、使う人間次第です。


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